2006年05月13日
ジョアン・ジルベルト『ジョアン 声とギター』 CD Review vol.8
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〜歌とギターでボサノバの本質を体現〜
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☆CD:『ジョアン 声とギター』/ジョアン・ジルベルト
おすすめ度:★★★★☆
・Joao Gilberto:guitar,vocal
● -耳を澄まして。-
と聴き手に語りかけるようなジャケット。
この、ジャケ買いマニアには非常に訴求力があり、なおかつ作品の内容を適確に表現した写真がまず素晴らしい。
ボサノバの創始者、ジョアン・ジルベルトの意外にもスタジオ録音ではキャリア初という、タイトル通りボーカルとギターのみで構成されたアルバムであります(2000年発表)。
遅刻・欠勤による失職、ライブのすっぽかし、など伝えられる数々のエピソードを持つ究極の自由人。
ジョアンの存在自体が「自由であること」を命題としたアートそのものであり、その、一聴するとクールで耳当たりのよいリラックスした歌声と、ゆったりと時を刻むように正確なリズムを奏でる端正なギターは、常識に束縛された現代人の思考を溶解させてくれそうな猛烈に熱い創造性を、その内側に秘めているのであります。
なーんて、思わず思い入れタップリに語りたくなるんですよ、コレは。
いやー、ホントにいいっす。
ボサノバっていいますと、「癒し系」「和み系」みたいなイメージが定着しちゃってますけれども、実はですね、聴く方はのんきなもんですけど(^^演奏する方というか音楽自体の構造はものすごく難解で複雑なんですよ。
一般的にはジャズとサンバの融合と認識されていますが、もうひとつ大事なことがありまして、和声の仕組みはクラシック、なかでもドビュッシー
をはじめとする印象派と呼ばれる作曲家の影響がとても大きいんです。
ボサノバに関する文章でこのことに触れているものはほとんどありませんし、このへんの話しを始めると終わらなくなってしまうので、それはまた次の機会にしますけれども、コード進行の可能性という点ではたぶんポピュラーミュージックの限界を極めてしまってるんじゃないでしょうかね。
でも、A7(♭13)とか、C#mM7とかややこしいコードがいっぱい出て来るわりには、そんなことを考えずに楽しく聴ける、というのがヨイですよね。
同じ曲でもコードの押さえ方が時代を経るにつれて変化していく、というジョアン。
今だにブラジルをはじめ、世界のギタリスト達が注目し続ける神がかり的なコードワークの現在型が記録された貴重な作品でもあります。
初心者の方には以前紹介した『ベスト・オブ・ジョアン・ジルベルト』あたりがやはりおすすめですが、この『ジョアン 声とギター』はジョアン近年の代表作でもありますし、その次くらいには最適な一枚ではないでしょうか。
最後にこのアルバムのプロデューサーであり、これまたブラジル音楽界の巨匠、カエターノ・ヴェローゾ
によるジョアンへの賛辞を紹介しておきましょう。
『これよりいいものといったら、沈黙しかない。
そして、沈黙をも凌駕するのは、ジョアンだけだ』
☆CD:『ジョアン 声とギター』/ジョアン・ジルベルト
おすすめ度:★★★★☆
●サイト内 関連記事
・歌うギタリストファイル vol.2 ジョアン・ジルベルト
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※アーチストおよび作品の評価はあくまで発行人の主観に
よるものであることを御了解ください。
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〜歌とギターでボサノバの本質を体現〜
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☆CD:『ジョアン 声とギター』/ジョアン・ジルベルト
おすすめ度:★★★★☆
・Joao Gilberto:guitar,vocal
● -耳を澄まして。-
と聴き手に語りかけるようなジャケット。
この、ジャケ買いマニアには非常に訴求力があり、なおかつ作品の内容を適確に表現した写真がまず素晴らしい。
ボサノバの創始者、ジョアン・ジルベルトの意外にもスタジオ録音ではキャリア初という、タイトル通りボーカルとギターのみで構成されたアルバムであります(2000年発表)。
遅刻・欠勤による失職、ライブのすっぽかし、など伝えられる数々のエピソードを持つ究極の自由人。
ジョアンの存在自体が「自由であること」を命題としたアートそのものであり、その、一聴するとクールで耳当たりのよいリラックスした歌声と、ゆったりと時を刻むように正確なリズムを奏でる端正なギターは、常識に束縛された現代人の思考を溶解させてくれそうな猛烈に熱い創造性を、その内側に秘めているのであります。
なーんて、思わず思い入れタップリに語りたくなるんですよ、コレは。
いやー、ホントにいいっす。
ボサノバっていいますと、「癒し系」「和み系」みたいなイメージが定着しちゃってますけれども、実はですね、聴く方はのんきなもんですけど(^^演奏する方というか音楽自体の構造はものすごく難解で複雑なんですよ。
一般的にはジャズとサンバの融合と認識されていますが、もうひとつ大事なことがありまして、和声の仕組みはクラシック、なかでもドビュッシー
ボサノバに関する文章でこのことに触れているものはほとんどありませんし、このへんの話しを始めると終わらなくなってしまうので、それはまた次の機会にしますけれども、コード進行の可能性という点ではたぶんポピュラーミュージックの限界を極めてしまってるんじゃないでしょうかね。
でも、A7(♭13)とか、C#mM7とかややこしいコードがいっぱい出て来るわりには、そんなことを考えずに楽しく聴ける、というのがヨイですよね。
同じ曲でもコードの押さえ方が時代を経るにつれて変化していく、というジョアン。
今だにブラジルをはじめ、世界のギタリスト達が注目し続ける神がかり的なコードワークの現在型が記録された貴重な作品でもあります。
初心者の方には以前紹介した『ベスト・オブ・ジョアン・ジルベルト』あたりがやはりおすすめですが、この『ジョアン 声とギター』はジョアン近年の代表作でもありますし、その次くらいには最適な一枚ではないでしょうか。
最後にこのアルバムのプロデューサーであり、これまたブラジル音楽界の巨匠、カエターノ・ヴェローゾ
『これよりいいものといったら、沈黙しかない。
そして、沈黙をも凌駕するのは、ジョアンだけだ』
☆CD:『ジョアン 声とギター』/ジョアン・ジルベルト
おすすめ度:★★★★☆
●サイト内 関連記事
・歌うギタリストファイル vol.2 ジョアン・ジルベルト
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※アーチストおよび作品の評価はあくまで発行人の主観に
よるものであることを御了解ください。
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